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2009年04月18日

イカ釣り講座(1)

今回はイカ釣りの中でも、ヤエン釣りについて紹介したいと思います。

まず、このヤエン釣りなのですが率直に申しますと非常に難しい釣り方です。

特にエギングからイカ釣りを始めた人にとっては、古くさい釣り方であり、イカがまわってくるまで待つといった退屈な釣りなのです。

ただ、活き餌を使うためにエギではなかなか釣れない大型アオリが釣れたり、エギに全く反応しないイカを釣ることも可能です。

それでは早速釣り方を紹介したいと思いますウワーン

まず、用意するものですが・・・
①空き缶 (竿でも可)
②ナイロン8号
③活き餌
④ヤエン(ロケット)
が必要となります。

まず、何故空き缶??と思われた方がいると思いますので説明いたします。

私の島では、イカ釣りブームが始まる前から盛んにイカ釣りが行われていました。

昔からのやり方で空き缶にナイロンを巻きつけそれに活き餌を結び投げ入れるだけでイカは釣れるものなのです。
しかも、道具が竿ではなく空き缶なので一人で3~4個もの仕掛けを管理でき、イカが抱いて活き餌をひっぱっていこうものなら空き缶が「カランカラン」と音をたてすぐにわかるようになっています。

イカ釣り講座(1)


















ナイロンは安物でいいので8号くらいを50-70mくらいは欲しいです。 10号のナイロンを使っている方もいます。 活き餌の場合、深くもぐって岩に巻きついたり擦ったりして糸が傷つきやすいので8号は欲しいです。 糸の太さは釣果には関係がないように思います。

また、活き餌は私の場合、川で釣った20cm~25ほどのボラサカナを使います。 これはアジでも代用可能です。 ただ、ボラの方がスタミナがあり深くもぐってくれるので私はボラを好んで使います。

ボラの大きさも時期にあわせて、イカが大きい時期だと大きめのボラを使ったり、秋などのイカが小さい時期には小さいボラを使ったりします。 イカが抱いたのに気づくのが遅れたりあまりにも大きなイカが抱いた時には、ボラの尻尾の先まで食べられて逃がすというケースも稀にあります。


●釣り方●
次に釣り方を紹介します。 道具は前述したとおり空き缶を使い、活き餌を結びつけます。 活き餌を海へ投げ入れるときには、ナイロンを指で挟みソフトボールのピッチャーのように下から勢いをつけて沖に投げいれます。  飛んでも30メートルほどでしょう。 エギのように遠くまでは投げれないのですが、あまり沖までなげると他の魚に食べられたりします。 また、手前5mほどのとこに投げいれててもイカが抱くことがあります。

活き餌は イカや他の魚が近くにいると、手前までもどってきたり沖へ沖へ泳いでいこうとします。 あまりにも活き餌の動きが不自然な場合は近くに何かいると思っていいでしょう。

●イカが活き餌を抱いたら●
イカが活き餌を抱いたら何らかの変化があります。 いままで小刻みに動いていたラインが止まったり、たるんだり、ピーンとはったりと色々な変化があります。  大きいイカが抱くと沖へ沖へと持っていこうとします。
 イカが抱いたからといって焦りは禁物です。 イカは非常に警戒心が強いために、少しでも抵抗をすると違和感を感じ活き餌を放したりします。 まずは様子をみるようにしましょう。 沖へ引っ張っていくようならラインを出してどんどん沖へ引っ張らせてやってください。必ず止まる時が来ます。   引きが止んでからも少しは活き餌を食べさせてあげましょう。 目安としては活餌の頭が落とされるくらいです。 イカは活き餌の頭から食べる習性があります。

ちょうど活き餌の頭が落とされる頃、イカはバカ(活性が高く)になっており体色がイカイカの丸焼きに変化します。  体色が茶色の時は活き餌に夢中になっており、手前まですんなり寄ってきてくれます。 逆に体色が白色の時はまだ警戒しており、いつ活き餌を放してもおかしくないという状況です。 そういう時は活き餌をもっと時間をかけて食べさせます。

●いよいよ決戦のとき●
イカが手前まで寄ってきたらいよいよ決戦の時です。 これがエギングでは味わえないすごい緊張する瞬間です。

また、最もイカをバラしやすい難しい時です。

イカが手前まで寄ってきて見えたらヤエン(ロケットとも言う)を落とす準備をします。 先ほどの状態だと、まだイカが餌を食べているだけで針にはかかってない状態なので、今からが腕の見せ所です。  イカもだんだん岸に寄ってくると警戒しだします。イカが沖に泳ごうとするのを避けるために微妙なブレーキをかけつつ徐々に徐々に手前に寄せてきます。 絶対に違和感のあるラインの動かし方をしてはいけません。 ゆっくりゆっくり慎重にです。

理想としてはイカの大きさにもよりますが、イカを水面ギリギリ(触手が水から出るか出ないか)まで浮かせて距離は岸から2m~3mくらいまで寄せます。 近くまで寄ってくれば寄ってくるほど釣れる可能性は高くなりますが、その分イカは警戒するので手前まで寄せれる限界の距離まで寄せてきます。ここまで来るとイカはかなり警戒しています。

イカが浮いてきたらタイミングを見計らってヤエンを落とします。 ちょうどヤエンがイカの近くに行ったのを見届けるや否や素早くラインを引きアワセをいれます。 このタイミングは非常に微妙です。 早いとイカは針にかかるまえに活き餌を放したり、タイミングが遅いとビックリして放したりします。 

実際にヤエンにひかかるとあとは落ち着いてランディングさせます。 

イカ釣り講座(1)
これがヤエン(ロケット)です。 


●釣る場所●
最後に釣る場所なのですが、エギングでは狙えないとんでもない浅場や深場、砂場、藻場などどの場所でもできます。
エギと違って根がかりも少なくイカのアタリは多いのですが、最後のヤエンの瞬間が難しいです。

ヤエンが上手くなるとエギングよりはるかに釣果はあがります。 ただ、エギングのようにランガンで移動できるわけではなく、イカの回遊を待つしかないという欠点もあります。  場所としても、エギンガーが釣りをしている近くで投げるのはマナー違反です。 逆にヤエン釣りをしている近くでエギを投げ入れるのもマナー違反です。  活き餌の場合は魚の動き次第のためラインがあっちゃこっちゃに走り、コントロールできないのでヤエン釣りをしている近くで釣りをするのはダメです。

また、ヤエン釣りをする方も非常に広い範囲を独占してしまう形になるため、人の多い港や隣のアングラーと十分な距離がとれない場合には遠慮しましょう。

みんなでマナーのある楽しい釣りができればいいですねテヘッ

私は今までヤエンで3.7kgのアオリイカを釣ったのが自己記録です。 私の師匠の親父は3.8kgのアオリイカと9.3kgのコブシメを釣った記録を持っています。

イカ釣りは非常に奥の深い釣りなので、これからもいろんな釣り方に挑戦していけたらと思います!!


ヤエン釣りのやり方をyou tubeにもアップしておりますので良かったら見てくださいニコニコ
これは800gくらいのアオリイカを親父が釣る瞬間です。 水深30cmくらいのとこまでイカが寄ってきましたイカの丸焼き





イカ釣り講座(1)




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この記事へのコメント
こんにちは

始めまして
足跡からこちらにきました
ヤエンはやったことが無く、面白そうですね
南の島だそうですが、沖縄圏ですか?

またブログup楽しみにしています
Posted by Y´sPapa at 2009年04月20日 12:45
コメントありがとうございます。

奄美大島からのレポートです♪

もっともっと内容の濃いブログにしていきたいと思います。

期待に添えるように頑張ります!!
Posted by makichan199 at 2009年04月20日 20:16
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